オープンウォータースイムのパニック対策 – 溺れそうになった時の3つの選択肢

Triathlon training スイム攻略

「スタート直後、蹴られて呼吸ができなくなった…」

オープンウォータースイム(OWS)で最も怖いのは、パニックです。

でも、対処法を知っていれば大丈夫。溺れそうになった時の3つの選択肢を覚えておきましょう。

  1. 読者ターゲット
  2. OWSのパニックは「誰にでも起こる」
    1. パニックになった瞬間
  3. なぜOWSでパニックになるのか?
    1. プールとOWSの違い
  4. パニックの兆候(早期発見が重要)
    1. ? 初期症状
  5. 溺れそうになった時の3つの選択肢
    1. 選択肢①: 背浮きで休む
      1. やり方
      2. メリット
      3. 注意点
      4. 実践のコツ
    2. 選択肢②: 犬かきで進む
      1. やり方
      2. メリット
      3. 注意点
      4. 実践のコツ
    3. 選択肢③: サポート艇につかまる(最終手段)
      1. やり方
      2. メリット
      3. 注意点
      4. 実践のコツ
  6. パニックを防ぐための事前準備
    1. 準備①: OWS練習を最低3回はやる
      1. 練習でやるべきこと
    2. 準備②: スタート位置を工夫する
      1. スタート位置の選び方
    3. 準備③: ゴーグルを2つ用意する
      1. 推奨セットアップ
    4. 準備④: ウェットスーツの試着を必ずする
      1. チェック項目
    5. 準備⑤: スタート前のウォーミングアップ
      1. ウォーミングアップ手順
  7. スタート直後の「最初の200m」が勝負
    1. 最初の200mの戦略
  8. パニック時のメンタルコントロール
    1. パニック時に唱える言葉
  9. 実際のパニック体験談(読者投稿)
    1. 体験談①: スタート直後に蹴られた(Aさん・30代男性)
    2. 体験談②: 波が怖くて動けなくなった(Bさん・40代女性)
    3. 体験談③: 混雑で押されてパニック(Cさん・20代男性)
    4. ? 完走への道を選ぼう
      1. 完走チェックリストLite
      2. 完走テンプレPro(全部入り)
  10. まとめ: パニック対策は「知識」が9割
    1. この記事の重要ポイント
  11. 次に読むべき記事
    1. ? この記事に関連する無料ツール

読者ターゲット

この記事は、こんな方に向けて書きました:

  • ✅ OWS経験が少ない初挑戦者
  • ✅ プールでは泳げるが、海が不安な方
  • ✅ 過去にOWSでパニックになった経験がある方
  • ✅ アイアンマンのスイムスタートが怖い方

読了時間: 約8分

OWSのパニックは「誰にでも起こる」

私がアイアンマン・ケアンズに挑戦した時、スタート直後に軽いパニックを経験しました。

パニックになった瞬間

  • 状況: スタート直後の混雑エリア
  • 原因: 後ろから来た人に蹴られ、ゴーグルに水が入った
  • 症状: 呼吸が乱れ、心拍数が急上昇、冷静さを失いかけた
  • 時間: 約30秒間(体感では3分以上)

幸い、事前に対処法を知っていたため、すぐに回復できました。

でも、知らなければDNFしていたかもしれません。

なぜOWSでパニックになるのか?

プールでは平気なのに、OWSでパニックになる理由は以下の通りです。

プールとOWSの違い

項目 プール OWS
視界 クリア 濁っている
見える 見えない
水温 一定 場所で変わる
なし あり
混雑 レーン分け スタート時は密集
退避場所 プールサイド 遠い

最大の違い: 「いつでも立てる」という安心感があるかどうか

パニックの兆候(早期発見が重要)

パニックは突然来るわけではありません。以下の兆候が出たら要注意です。

? 初期症状

  1. 呼吸が浅くなる
    • いつもより息が荒い
    • 吸う時間より吐く時間が短い
  2. 心拍数が急上昇
    • 胸がドキドキする
    • 手足が冷たくなる
  3. 視野が狭くなる
    • ブイしか見えなくなる
    • 周りが見えなくなる
  4. 思考が停止する
    • 「どうしよう」しか考えられない
    • 冷静な判断ができない

この段階で対処すれば、パニックは防げます。

溺れそうになった時の3つの選択肢

パニックになった時、取るべき行動は3つあります。

選択肢①: 背浮きで休む

最も推奨される方法

やり方

  1. 泳ぐのを止める
  2. 仰向けになる
  3. 大きく深呼吸する(3〜5回)
  4. 心拍数が落ち着くまで待つ(30秒〜1分)

メリット

  • ✅ ウェットスーツがあれば、絶対に沈まない
  • ✅ 呼吸を整えられる
  • ✅ 視界が開けて、冷静さを取り戻せる
  • ✅ エネルギーを使わない

注意点

  • ⚠️ 波がある時は、顔に水がかかることがある
  • ⚠️ 混雑エリアでは、他の選手とぶつかる可能性あり

実践のコツ

  • 頭を後ろに倒し、耳まで水に浸ける
  • 腕を広げて、バランスを取る
  • 脚は伸ばさず、軽く曲げる

私の経験: スタート直後にこれで30秒休み、その後は問題なく完泳できました。

選択肢②: 犬かきで進む

クロールが辛い時の代替手段

やり方

  1. クロールを止める
  2. 犬かき(または平泳ぎ)に切り替える
  3. 呼吸を整えながら、ゆっくり進む
  4. 落ち着いたらクロールに戻る

メリット

  • ✅ 前に進める(制限時間を稼げる)
  • ✅ 呼吸が楽
  • ✅ 視界が確保できる
  • ✅ 心理的に安心(「進んでいる」感)

注意点

  • ⚠️ クロールより遅い
  • ⚠️ 体力を使う(長時間は不向き)

実践のコツ

  • 無理にクロールに戻さない
  • 「3分だけ犬かき」と決めて、落ち着くまで続ける
  • ブイを目標に、少しずつ進む

アイアンマンでは犬かきOK: ルール上問題なし。完走優先です。

選択肢③: サポート艇につかまる(最終手段)

DNFしないための最後の選択肢

やり方

  1. 手を上げて、サポート艇を呼ぶ
  2. カヤック・SUB・ボートにつかまる
  3. 呼吸を整える(数分休んでOK)
  4. 自力で泳ぎを再開する

メリット

  • ✅ 完全に安全
  • ✅ 確実に休める
  • ✅ DNFにならない(自力で再開すればOK)

注意点

  • ⚠️ ボートに乗ったらDNF(つかまるだけならOK)
  • ⚠️ 混雑エリアでは、すぐに来てくれないことも

実践のコツ

  • 手を高く上げて、はっきり合図する
  • つかまったら、焦らず深呼吸を5回
  • 「もう1回やってみる」気持ちで再スタート

重要: 「助けを求める=恥ずかしい」ではありません。完走のための正しい選択です。

パニックを防ぐための事前準備

そもそもパニックにならないために、事前にできる準備があります。

準備①: OWS練習を最低3回はやる

プール練習だけではダメ

練習でやるべきこと

  1. ウェットスーツでの背浮き練習
    • 10分間、背浮きだけで浮いていられるか確認
    • 波がある日にも試す
  2. 混雑を想定した練習
    • 友人と並んで泳ぐ
    • わざとぶつかってみる(安全に)
  3. ゴーグルに水が入った時の対処
    • 泳ぎながらゴーグルを直す練習
    • 片目だけ開けて泳ぐ練習
  4. 視界が悪い中での泳ぎ
    • 頭を上げて前を見る練習(ヘッドアップクロール)
    • ブイを目標に泳ぐ練習

最低3回、できれば5回以上OWS練習をしましょう。

準備②: スタート位置を工夫する

混雑を避けるだけでパニックリスクは激減

スタート位置の選び方

位置 メリット デメリット 向いている人
最前列中央 最短距離 超混雑 トップ選手
2〜3列目 短距離・混雑回避 やや混雑 中級者
最後列 空いている 遠回り 初挑戦者
端(左右) 混雑回避 少し遠回り 初挑戦者におすすめ

私の選択: 最前列の端(右側)→ 混雑を避けつつ、最短距離

初挑戦者におすすめ: 2〜3列目の端 → 混雑回避優先

準備③: ゴーグルを2つ用意する

ゴーグルトラブルはパニックの最大原因

推奨セットアップ

  1. メインゴーグル(しっかり密着型)
    • ミラーレンズ(晴天用)
    • しっかりフィット
  2. 予備ゴーグル(ウェットスーツの中)
    • クリアレンズ(曇天・雨用)
    • 首の後ろに挟んでおく
  3. ゴーグルバンドの調整
    • きつすぎず、緩すぎず
    • 2本指が入る程度

レース前日にゴーグルを試着し、フィット感を確認しましょう。

準備④: ウェットスーツの試着を必ずする

首の締め付けでパニックになる人も多い

チェック項目

  • ☑️ 首周りが苦しくないか?
  • ☑️ 肩が動かしやすいか?
  • ☑️ 呼吸が苦しくないか?
  • ☑️ 背浮きできるか?

きつい場合: 首周りを少し切る(許容範囲内で)

ウェットスーツは「少しきつい」が正解ですが、首周りだけは緩めがおすすめ。

準備⑤: スタート前のウォーミングアップ

体を慣らしてからスタートする

ウォーミングアップ手順

  1. スタート30分前に海に入る
  2. 50m軽く泳ぐ
  3. 背浮きを1分間試す
  4. 深呼吸を5回
  5. 「いける」と確認してからスタートラインへ

これだけでパニックリスクは半減します。

スタート直後の「最初の200m」が勝負

OWSのパニックは、ほとんどがスタート直後の200m以内で起こります。

最初の200mの戦略

  1. 絶対に飛ばさない
    • 周りがどんなに速くても無視
    • 「ゆっくり」を意識
  2. 混雑を避ける
    • 少し外側を泳ぐ
    • ぶつかったら避ける(無理に抵抗しない)
  3. 呼吸を意識する
    • 3回に1回ではなく、2回に1回呼吸でもOK
    • 「吸う」より「吐く」を意識
  4. 200m通過したら確認
    • 「大丈夫だ」と自分に言い聞かせる
    • この時点で落ち着けば、あとは大丈夫

最初の200mさえ乗り越えれば、完泳率は劇的に上がります。

パニック時のメンタルコントロール

パニックは「体」ではなく「心」の問題です。

パニック時に唱える言葉

  1. 「ウェットスーツがある。沈まない」
    • 科学的事実を思い出す
  2. 「背浮きすればいい」
    • 逃げ道があることを確認
  3. 「みんな同じ気持ち」
    • 周りも不安(あなただけじゃない)
  4. 「1回深呼吸しよう」
    • 行動に移す

パニックは「思考停止」が原因。言葉を唱えることで、思考を再起動できます。

実際のパニック体験談(読者投稿)

以下は、このブログの読者から寄せられた実際のパニック体験談です。

体験談①: スタート直後に蹴られた(Aさん・30代男性)

「スタート直後、後ろから来た人に顔を蹴られ、ゴーグルがズレました。水が入り、呼吸ができなくなりました。焦って泳ごうとしましたが、余計に苦しくなり…

でも、事前に『背浮き』を練習していたので、すぐに仰向けになりました。30秒休んで、ゴーグルを直してから再スタート。その後は問題なく完泳できました。

背浮き練習をしていなければ、DNFしていたと思います。

体験談②: 波が怖くて動けなくなった(Bさん・40代女性)

「プールでは問題なく泳げましたが、OWSは初めて。波が高く、呼吸のたびに水が口に入りました。パニックになり、その場で動けなくなりました。

サポート艇に手を上げて、カヤックにつかまりました。5分ほど休んで、『もう1回やってみよう』と思い、再スタート。ゆっくり犬かきで進み、なんとか完泳できました。

助けを求めることは恥ずかしいことじゃない、と実感しました。

体験談③: 混雑で押されてパニック(Cさん・20代男性)

「スタート直後、周りの選手に押されて、前に進めなくなりました。呼吸ができず、『このまま溺れるかも』と思いました。

でも、事前に『最初の200mはゆっくり』と決めていたので、スピードを落として外側に避けました。混雑を抜けたら、落ち着いて泳げるようになりました。

スタート位置を端にすればよかった、と後悔しました。


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まとめ: パニック対策は「知識」が9割

OWSのパニックは、「泳力」ではなく「知識」で防げます。

この記事の重要ポイント

  1. パニック時の3つの選択肢を覚える
    • 背浮き / 犬かき / サポート艇につかまる
  2. 事前準備が最重要
    • OWS練習を最低3回
    • スタート位置を工夫
    • ウォーミングアップを必ずする
  3. 最初の200mが勝負
    • 絶対に飛ばさない
    • 混雑を避ける
    • 呼吸を意識する
  4. パニックは恥ずかしいことじゃない
    • 助けを求めてOK
    • 背浮きしてOK
    • 完走することが最優先

パニックになっても、対処法を知っていれば完走できます。


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執筆者: kenta102(アイアンマン・ケアンズ 16時間9分完走)
公開日: 2026年2月9日


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