「ウェットスーツって、どれを選べばいいの?」
体型によって、最適なモデルは変わります。
この記事で、体型別のおすすめモデルと、試着時のチェックポイントをすべて解説します。
導入:ウェットスーツ選びで失敗した話
初めてウェットスーツを買ったとき、私は完全に失敗しました。
ネットで「人気No.1」と書かれていたモデルを、試着もせずにLサイズで購入。届いたその日に着てみると、首が異常に締まって呼吸ができない。
「これで3.8km泳ぐなんて無理だ…」
結局、そのウェットスーツは一度も使わず、2ヶ月後に別のモデルを買い直しました。損失:約4万円。
この失敗から学んだこと:ウェットスーツは「サイズ」より「体型との相性」が重要
今回の記事では、私の失敗を反面教師に、体型別のウェットスーツ選びと、試着時の絶対チェックすべきポイントをすべて公開します。
1. そもそもウェットスーツは必要?
アイアンマンでウェットスーツ着用は必須?
結論から言うと、必須ではありません。ただし、以下のメリットがあります:
ウェットスーツのメリット:
- 浮力補助 → 泳ぎが楽になる(体力温存)
- 保温効果 → 低体温症のリスク軽減
- スピードアップ → 約5〜10%速く泳げる
- けが防止 → 他選手との接触から身を守る
私の経験では、ウェットスーツを着用することで、3.8kmのスイムタイムが約10分短縮しました(1時間20分 → 1時間10分)。
ウェットスーツなしで完走できる?
できます。ただし、以下の条件を満たす必要があります:
- プールで3.8kmを連続で泳げる
- 水温が20℃以上
- スイムに自信がある(泳力に余裕がある)
初挑戦者には、ウェットスーツ着用を強く推奨します。
2. ウェットスーツの基礎知識
種類と特徴
トライアスロン用ウェットスーツには、主に2種類あります:
フルスーツ(長袖・長ズボン)
- 用途: 水温15〜25℃のレース
- メリット: 保温性◎、浮力◎
- デメリット: 着脱に時間がかかる
- 価格帯: 3万円〜15万円
スリーブレス(ノースリーブ)
- 用途: 水温25℃以上のレース
- メリット: 着脱が楽、肩が動かしやすい
- デメリット: 保温性△、浮力△
- 価格帯: 2万円〜10万円
日本のアイアンマンレース(北海道、五島、佐渡など)では、フルスーツが主流です。
価格帯と性能の違い
- 2〜4万円: エントリーモデル、耐久性△ → 初挑戦者、年1回使用
- 5〜8万円: ミドルレンジ、バランス◎ → 年2〜3回レース参加
- 9〜15万円: ハイエンド、浮力・柔軟性◎ → 上位狙い、頻繁にレース
初挑戦者には、5万円前後のミドルレンジをおすすめします。
3. 体型別おすすめモデル
ウェットスーツは、身長・体重だけでなく、体型(肩幅・胸囲・ウエスト比)で選ぶのが鉄則です。
体型パターン①:標準体型(バランス型)
- 特徴: 肩幅・胸囲・ウエストのバランスが取れている
- サイズ選びのポイント: メーカーのサイズ表通りでOK
- おすすめモデル:
- ORCA 3.8 (6万円前後)
- Zone3 Vanquish (7万円前後)
- 2XU P:1 Propel (8万円前後)
私(173cm、68kg、標準体型)は、ORCA 3.8のMサイズで完走しました。
体型パターン②:逆三角形(肩幅広め・ウエスト細め)
- 特徴: 水泳経験者、筋肉質
- サイズ選びのポイント: 胸囲基準で選ぶ(ウエストは多少余る)
- おすすめモデル:
- Huub Archimedes (9万円前後) → 肩周りの柔軟性◎
- Sailfish Vibrant (7万円前後)
- Blueseventy Helix (8万円前後)
注意点: 首周りが締まりすぎる場合は、ワンサイズ上を検討。
体型パターン③:ずん胴型(胸囲・ウエスト同じくらい)
- 特徴: 体脂肪率高め、お腹周りに肉がつきやすい
- サイズ選びのポイント: ウエスト基準で選ぶ
- おすすめモデル:
- ORCA Sonar (5万円前後) → ウエスト周りにゆとりあり
- Zone3 Aspect (6万円前後)
- Aqua Sphere Pursuit (4万円前後)
注意点: 胸囲が小さすぎると浮力が不足するため、試着必須。
体型パターン④:細身・痩せ型
- 特徴: 身長高め、体重軽め(BMI 20以下)
- サイズ選びのポイント: 身長基準で選ぶ(胸囲・ウエストは詰める)
- おすすめモデル:
- 2XU A:1 Active (5万円前後) → 細身体型向け設計
- ORCA RS1 (10万円前後)
- Huub Aegis III (6万円前後)
注意点: 大きすぎると水が入ってくるため、必ず試着すること。
4. 試着時の絶対チェックポイント7つ
ウェットスーツは、必ず試着してから買うのが鉄則です。以下の7点をチェックしましょう。
✅ チェック①:首周りの締まり具合
- 基準: 指が1本入る程度(締まりすぎNG)
- 確認方法: 首を左右に動かして、呼吸ができるか
- NG例: 首が真っ赤になる、呼吸が苦しい
私の失敗: 首が締まりすぎて、10分で頭痛になった。
✅ チェック②:肩の可動域
- 基準: 腕を前方に伸ばして、クロールの動作ができる
- 確認方法: 実際にクロールの動きをしてみる
- NG例: 肩が引っ張られる、腕が上がらない
✅ チェック③:脇下の締まり具合
- 基準: 脇を閉じたとき、食い込まない
- 確認方法: 腕を上下させて、脇下の違和感をチェック
- NG例: 泳いでいる最中に擦れて痛い
✅ チェック④:胸囲の圧迫感
- 基準: 深呼吸ができる程度(締まりすぎNG)
- 確認方法: 深呼吸を3回繰り返す
- NG例: 息が吸えない、胸が苦しい
✅ チェック⑤:ウエストの余り
- 基準: 多少余っていてもOK(締まりすぎNG)
- 確認方法: 腰を曲げて、食い込まないか
- NG例: ウエストが締まりすぎて、前屈できない
✅ チェック⑥:股下の長さ
- 基準: 股下に余裕がある(短すぎNG)
- 確認方法: スクワット動作をして、突っ張らないか
- NG例: 座ると股下が引っ張られる
✅ チェック⑦:足首・手首の締まり
- 基準: 指が1本入る程度
- 確認方法: 足首・手首を回してみる
- NG例: 締まりすぎて血流が止まる、緩すぎて水が入る
これら7点をすべてクリアしたら、そのウェットスーツはあなたに合っています。
5. 試着時のよくある失敗パターン
失敗①:「サイズ表通り」を過信する
- 問題: メーカーによってサイズ感が全然違う
- 解決策: 複数メーカーを試着して比較
失敗②:店頭で「着るだけ」で判断
- 問題: 実際に泳ぐと違和感が出る
- 解決策: 店頭で腕を回す、スクワットするなど動作確認
失敗③:「安いから」で決める
- 問題: 体に合わないと、3.8km泳ぐのが地獄
- 解決策: 予算内で、最も体にフィットするものを選ぶ
失敗④:「レンタルでいいや」と思う
- 問題: レンタルは体にフィットしない場合が多い
- 解決策: 初レースはレンタルでもOK。2回目以降は購入を検討
私の失敗: ネットで「人気No.1」を買ったら、首が締まりすぎて使えなかった。
6. 新品 vs 中古:どちらを選ぶ?
新品のメリット・デメリット
メリット:
- 衛生的
- 保証がある
- 最新モデルが買える
デメリット:
- 価格が高い(5〜15万円)
- 使わなくなったときの損失が大きい
中古のメリット・デメリット
メリット:
- 価格が安い(1〜3万円)
- 試しに使ってみるのに最適
デメリット:
- 劣化している可能性(破れ、浮力低下)
- サイズが合わない場合が多い
- 衛生面が気になる
私の推奨: 初挑戦者は新品(5万円前後)を買うべき。理由は、体に合わないと完走が危うくなるから。
7. ウェットスーツの寿命と買い替え時期
寿命の目安
- 使用頻度: 年1〜2回 → 5〜7年
- 使用頻度: 年3〜5回 → 3〜5年
- 使用頻度: 月1回以上 → 2〜3年
買い替えのサイン
- 浮力が明らかに落ちた(水中で沈む感覚)
- 破れ・ほつれが目立つ
- 首・手首・足首のゴムが伸びて、水が入る
- ファスナーが壊れた
私のウェットスーツ(ORCA 3.8)は、3年間で5回使用し、まだ現役です。
8. 着用時のコツとトランジション対策
着用時のコツ
- 手順①: 足から履く(急がない)
- 手順②: 膝まで引き上げたら、股下を調整
- 手順③: 腕を通す(ゆっくり)
- 手順④: ファスナーを上げる(首まで)
- 手順⑤: 首周りを調整(指が1本入るか確認)
所要時間: 初めて:10分 / 慣れたら:3分
トランジション(T1)での脱ぎ方
- 手順①: ファスナーを下げる
- 手順②: 腕を抜く
- 手順③: ウエストまで下げる
- 手順④: バイクエリアまで走りながら足を抜く
所要時間: 約1〜2分
コツ: ウェットスーツの内側にワセリンを塗っておくと、脱ぎやすい。
9. メンテナンスと保管方法
レース後のメンテナンス
- 真水で洗う(塩分を落とす)
- 陰干しする(直射日光NG)
- 完全に乾燥させる(湿ったまま保管NG)
保管方法
- NG: ハンガーにかける → 型崩れする
- OK: 平置き、または専用ハンガー(肩幅広め)
私の失敗: ハンガーにかけて保管したら、肩が伸びて使えなくなった。
10. まとめ:ウェットスーツ選びの鉄則5つ
- 体型に合ったモデルを選ぶ(サイズ表は参考程度)
- 必ず試着する(7つのチェックポイントを確認)
- 予算は5万円前後(ミドルレンジが最もコスパ良い)
- 新品を買う(中古は体に合わない場合が多い)
- メンテナンスを怠らない(長持ちさせる)
ウェットスーツは、アイアンマン完走のための「第二の皮膚」です。
妥協せず、体にフィットするものを選びましょう。
著者プロフィール:
16時間9分でアイアンマン完走。初挑戦者がギリギリ完走するためのノウハウを発信中。ウェットスーツは2回買い直した経験あり。
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