トランジションで3分ロスしない技術 – T1/T2の実践マニュアル

Triathlon training 初心者の詰み回避

# トランジションで3分ロスしない技術 – T1/T2の完全マニュアル

**メタディスクリプション:** トランジションは「第4の種目」。T1/T2で3分ロスしないための実践的テクニックを、16時間完走者が完全解説。初挑戦者必見のマニュアルです。

**ターゲット読者:**
– アイアンマン・トライアスロン初挑戦者
– トランジションの流れが不安な人
– 細かいテクニックを知りたい人
– 制限時間ギリギリで完走を目指す人

## トランジションは「第4の種目」と呼ばれる理由

「アイアンマンって、スイム・バイク・ランの3種目でしょ?」

いいえ、実は**4種目**です。

多くの初挑戦者が見落としているのが、**トランジション(T1とT2)** の重要性。ここで3分ロスするか、スムーズに通過できるかで、完走の余裕が大きく変わります。

私が北海道で16時間9分で完走した際、トランジションで意識したのは「**焦らず、手順通りに、確実に**」。この記事では、T1(スイム→バイク)とT2(バイク→ラン)の完全マニュアルを公開します。

## トランジションで失敗する3つのパターン

まず、多くの初挑戦者がトランジションで失敗する理由を見ておきましょう。

### ❌ 失敗パターン①:準備不足でパニック

「あれ、ヘルメットどこ?」「シューズの紐が結べない…」

トランジションエリアは混雑していて、自分の場所を見失いがち。事前に配置を決めておかないと、探し物に時間を取られます。

### ❌ 失敗パターン②:焦って転倒・忘れ物

制限時間を気にして焦ると、バイクシューズを履き忘れたり、ゴーグルを外し忘れたりします。実際、私の前を走っていた人が、ヘルメットを被らずにバイクエリアを出ようとして、スタッフに止められていました(ヘルメット未着用は失格)。

### ❌ 失敗パターン③:余計な動作が多い

「ウェットスーツを完全に脱いでから次の準備をする」「バイクウェアを着てからヘルメットを被る」など、順番が非効率だと時間をロスします。

**これらの失敗を避けるために、事前に完璧な手順を覚えておきましょう。**

## T1(スイム→バイク)完全マニュアル

### 前日準備:トランジションエリアのセッティング

レース前日、トランジションエリアに自分の機材を配置する時間があります。ここでの準備が、当日のスムーズさを決めます。

#### 配置のコツ

1. **バイクを目印にする**
バイクラックには番号が振られていますが、混雑すると見失います。自分のバイクに派手な色のタオルやテープを巻いておくと、遠くからでも見つけやすくなります。

2. **地面にシートを敷く**
芝生や砂利の上に直接物を置くと、小物が見えなくなります。明るい色のシートやバスタオルを敷いて、その上に機材を配置しましょう。

3. **配置の基本ルール**
– **左側:** スイム後に使うもの(タオル、サングラス、ヘルメット、バイクシューズ)
– **右側:** バイク後に使うもの(ランシューズ、帽子、補給食)
– **バイク:** ボトル2本装着、補給食をフレームバッグに入れる

#### 私の実際の配置

“`
【バイクラック】

┌─────────┐
│ バイク │
│ (ボトル×2)│
└─────────┘
↓ ↓
[T1] [T2]
タオル ランシューズ
サングラス 帽子
ヘルメット ジェル×3
シューズ 日焼け止め
“`

### T1本番:スイムからバイクへの5ステップ

#### ステップ①:スイム終了直後(水から上がる)

– **やること:** ゴーグルとキャップを外しながら走る
– **ポイント:** 完全に脱がなくてOK。首にかけたまま走ってもいい
– **時間:** 10秒

#### ステップ②:ウェットスーツを脱ぐ

– **やること:** 上半身だけ脱ぐ(腕を抜く)
– **ポイント:** 完全に脱ぐ必要はない。腰まで脱げば十分
– **注意:** 焦って転ばないこと!
– **時間:** 30秒〜1分

**? 時短テクニック:** ワセリンやボディグライドを首・手首・足首に塗っておくと、ウェットスーツがスルッと脱げます。

#### ステップ③:自分のバイクを見つける

– **やること:** 目印(派手なタオル)を探す
– **ポイント:** 周りの人のバイクと間違えないように
– **時間:** 10秒

#### ステップ④:バイクウェアを装着

この順番が重要!

1. **タオルで体を拭く**(濡れたままだと寒い)
2. **サングラスをかける**(先にかけると忘れない)
3. **ヘルメットを被る**(これを忘れると失格!)
4. **バイクシューズを履く**

**⚠️ 絶対に守るルール:** ヘルメットのストラップを締めてからバイクを触ること。これはルールで決まっています。

– **時間:** 2〜3分

#### ステップ⑤:バイクスタート

– **やること:** バイクをラックから外し、押してバイクエリアを出る
– **ポイント:** バイクにまたがるのは、スタートラインを越えてから
– **時間:** 30秒

### T1の目標タイム

– **上級者:** 5分以内
– **中級者:** 7分以内
– **初心者:** 10分以内
– **私の実績:** 8分32秒(焦らず確実に)

**制限時間ギリギリの人へ:** T1で5分削ろうとして焦るより、バイクで10分削る方が簡単です。トランジションは「確実に」を優先しましょう。

## T2(バイク→ラン)完全マニュアル

### T2本番:バイクからランへの4ステップ

#### ステップ①:バイク終了直後

– **やること:** バイクを降りる前に、シューズの紐を緩める
– **ポイント:** 走りながら緩めると転ぶので、降りる直前に
– **時間:** 10秒

#### ステップ②:自分の場所に戻る

– **やること:** バイクをラックに戻す
– **ポイント:** 間違えて他人のエリアに置かないように
– **時間:** 20秒

#### ステップ③:ランウェアに着替える

この順番が効率的!

1. **ヘルメットを外す**(先に外すと忘れない)
2. **バイクシューズを脱ぐ**
3. **ランシューズを履く**
4. **帽子を被る**(日差しが強い場合)
5. **補給食をポケットに入れる**

**? 時短テクニック:** ランシューズの紐を「結ばない」方法もあります。ゴム紐(伸縮性のある靴紐)に変えておくと、紐を結ばずに履けます。

– **時間:** 2〜3分

#### ステップ④:ランスタート

– **やること:** 最後に補給食と水分を確認してスタート
– **ポイント:** 焦らず、深呼吸してから走り出す
– **時間:** 10秒

### T2の目標タイム

– **上級者:** 3分以内
– **中級者:** 5分以内
– **初心者:** 7分以内
– **私の実績:** 5分18秒

## トランジションで絶対にやってはいけない5つのこと

### ❌ NG①:ヘルメットを被らずにバイクを触る

→ **失格になります。** ヘルメットは最優先。

### ❌ NG②:トランジションエリアでバイクに乗る

→ **失格になります。** 乗車ラインを越えてから乗ること。

### ❌ NG③:他人の機材を使う・触る

→ トラブルの元。自分のエリアだけを使いましょう。

### ❌ NG④:トランジションエリアに余計なものを持ち込む

→ 荷物は指定のバッグに入れる必要があります。レースごとにルールが違うので確認を。

### ❌ NG⑤:焦って走る

→ 転倒のリスクが高まります。トランジションエリアは「走らない」くらいの気持ちで。

## トランジション練習のススメ

「トランジションなんて、ぶっつけ本番でいいでしょ?」

いいえ、**絶対に練習すべきです。**

### 練習方法①:自宅で手順確認

レース1週間前、自宅で以下の練習をしましょう:

1. タイマーを用意
2. 実際の機材を配置
3. T1の手順を通しでやってみる(タイム測定)
4. T2の手順を通しでやってみる(タイム測定)

**目標:** T1を5分以内、T2を3分以内でできるようになること。

### 練習方法②:レース前日にシミュレーション

トランジションエリアにアクセスできる時間があれば、必ず行って配置を確認しましょう。

– 自分のバイクラックの位置を覚える
– スイムからの導線を確認(どこから入るか)
– バイクからの導線を確認(どこから入るか)
– 「目印」の位置を確認(自分のバイクが見つけやすいか)

## 私が実際に使った小技・裏技

### 裏技①:ゼッケンベルト

トライアスロンでは、バイクとランでゼッケン(番号札)の位置が違います。

– **バイク:** 背中
– **ラン:** 前面

これを毎回付け替えるのは面倒。そこで、**ゼッケンベルト** を使うと、T2で「クルッと回す」だけでOK。

**時短効果:** 約30秒

### 裏技②:ゴム紐シューズ

ランシューズの紐を、伸縮性のあるゴム紐に変えておくと、「結ぶ」手間が省けます。

**時短効果:** 約20秒

### 裏技③:目印は「派手すぎるくらい」でOK

私は、バイクに**ピンク色のタオル** を巻いていました。周りから「目立ちすぎ」と言われましたが、おかげで一瞬で見つけられました。

**時短効果:** 約10秒(+安心感)

### 裏技④:補給食を事前に開封

ジェルやバーの封を事前に少し開けておくと、食べる時にスムーズです。

**時短効果:** 約5秒(レース中に何度も開けるので、トータルで1分くらい)

## トランジションのチェックリスト

### 前日準備チェックリスト

#### T1エリア(スイム→バイク)
– [ ] タオル(目印になる派手な色)
– [ ] サングラス
– [ ] ヘルメット
– [ ] バイクシューズ(紐を緩めておく)
– [ ] バイクボトル×2(中身を入れる)
– [ ] 補給食をフレームバッグに入れる
– [ ] ワセリン(ウェットスーツ脱ぎやすくする)

#### T2エリア(バイク→ラン)
– [ ] ランシューズ(ゴム紐推奨)
– [ ] 帽子(日差しが強い場合)
– [ ] ゼッケンベルト
– [ ] 補給食(ジェル×3〜5個)
– [ ] 日焼け止め(必要なら)

### 当日チェックリスト

#### T1実行時
– [ ] ゴーグル・キャップを外す
– [ ] ウェットスーツを腰まで脱ぐ
– [ ] 自分のバイクを見つける
– [ ] タオルで体を拭く
– [ ] サングラスをかける
– [ ] ヘルメットを被る(ストラップ締める!)
– [ ] バイクシューズを履く
– [ ] バイクをラックから外す

#### T2実行時
– [ ] バイクをラックに戻す
– [ ] ヘルメットを外す
– [ ] バイクシューズを脱ぐ
– [ ] ランシューズを履く
– [ ] 帽子を被る
– [ ] 補給食をポケットに入れる
– [ ] 深呼吸してスタート

## まとめ:トランジションは「焦らず確実に」

トランジションで3分削ることより、**ミスなく確実に通過すること** が重要です。

初挑戦者にありがちな失敗は:
– ❌ ヘルメット未着用で失格
– ❌ 焦って転倒
– ❌ 忘れ物に気づいて戻る

これらを避けるだけで、完走率は大きく上がります。

**私からのアドバイス:**
– トランジションは「第4の種目」と考える
– 前日に必ずシミュレーションする
– 自宅で手順を練習する(1回でOK)
– 当日は「焦らず、手順通りに、確実に」

この記事で紹介したチェックリストを印刷して、レース当日に持っていってください。きっと役に立ちます。

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(この記事の内容を1枚にまとめたチェックリスト)

**著者:** ironman-tech.com 運営者(北海道アイアンマン 16時間9分完走)

**カテゴリー:** 完走計画
**タグ:** トランジション, T1, T2, アイアンマン初挑戦, トライアスロン準備, レース当日, 完走テクニック, 時短術


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