先日の鈴鹿のスプリントレースで、後ろの選手から「まっすぐ」と注意されました。原因は私の斜行です。誰も落車しなかったのは、後ろの人が声を出して避けてくれたからで、私の運が良かっただけです。
この記事は言い訳ではなく、反省の記録です。何をしてしまったのか、なぜそうなったのか、次までに何を直すのかを書きます。初めてレースに出る人や、集団走行にまだ慣れていない人に、同じことをしてほしくないからです。
何が起きたか
場面はスプーンカーブの手前でした。直前の登りで脚を使い切りかけていて、苦しい状態でした。右カーブのイン側が空いているように見えて、「インに入れば少し楽ができる」と思い、ポジションを右に移そうとしました。
その瞬間、すぐ後ろから「まっすぐ!」と声が飛びました。動こうとした直前、私は後ろを確認していませんでした。空いて見えたスペースに、後ろの選手が入ってくるかどうかを、見ていなかったんです。

もうひとつの問題 — 自分では気づいていなかった蛇行
レース後、他の参加者が撮った動画を見て、もうひとつ気づいたことがあります。周りの選手と比べて、私の走りは明らかにふらふらしていました。ペースが上がってパワーをかけている場面で、自転車が左右に揺れている。本人は真っすぐ走っているつもりでしたが、後ろから見ると「次にどっちへ動くか分からない人」だったと思います。
注意されたのは一瞬の進路変更でしたが、実はその前から、後ろの人にとって走りにくい存在だったのかもしれません。
なぜ斜行と蛇行が危ないのか
集団走行では、後ろの選手は前の選手の後輪との距離を数十センチに保って走っています。前の人が真っすぐ走る前提で、その位置にいます。だから前の人が横に動くと、後ろの人の前輪と前の人の後輪が接触しやすくなります。前輪が触れると、後ろの人はほぼ確実に転びます。集団の中なら、その後ろの人たちも巻き込まれます。
そしてカーブ手前で「空いて見えるスペース」は、後ろの誰かがそこを通るラインとして使っていることが多い場所です。自分に見えている空間は、自分だけのものではありません。
疲れている時ほど危ない、というのも今回の学びです。脚がきつくなると、楽な場所を探したくなる。上半身で無理に踏もうとして、自転車も左右に揺れやすくなる。判断も走りも雑になるタイミングが、ちょうど一番集団が密になる場面と重なります。
次のレースまでに直すこと

- レース中、急な進路変更はしない。スペースが空いて見えても、ラインは基本的に保つ
- どうしても動くときは、先に後ろを確認する。確認してから、少しずつ動く。確認できない状況なら、動かない
- 苦しい時に「楽な場所」を探さない。疲れた時こそ、今いるラインを守る
- ふらつきを練習で直す。高い出力の時でも真っすぐ走れるよう、白線の上をなぞる練習と、上半身で踏まない(体幹で踏む)意識づけをする
体幹で踏む、という感覚は、9月の佐渡で補給をサボって失速し、補給を入れ直した時に実感したものでもあります(佐渡190km実録)。脚が終わりかけた時に上半身で漕ぎ始めると、走りがぶれる。今回の動画はその答え合わせでした。
注意してくれた人へ
あの「まっすぐ」がなければ、もっと大きなことになっていたかもしれません。声を出すのは勇気が要ることで、それで集団が守られました。ありがとうございました。次は、後ろの人に声を出させない走りをします。
レースに出始めた人へ。集団走行のルールは、意外と誰も体系的に教えてくれません。「真っすぐ走る」「動く前に後ろを見る」「疲れた時ほどラインを守る」。この3つだけでも、周りの人の安全はかなり変わります。私も、今日からやり直します。


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