結果から書きます。伯方島トライアスロン2026、オリンピックディスタンス、3:00:59。目標は3時間を切ることでした。59秒、届きませんでした。
| 記録 | 中身 | |
|---|---|---|
| スイム 1.5km | 31:58 | 2:05/100m。500mごとに10:26、9:56、10:51 |
| T1 | 4:52 | ウェットスーツで手間取る |
| バイク 37.4km | 1:16:04 | 平均29.5km/h、獲得459m。3周の周回タイムは26:04、25:13、24:43 |
| T2 | 3:23 | |
| ラン 10km | 1:04:42 | 6:24/km、獲得118m |
| 合計 | 3:00:59 | 総合203位、男子40〜44歳の部25位 |

数字だけ見ると「あと1分」です。ただ、レース中に1分を意識できていたかというと、できていませんでした。どこで落としたのかを、ウォッチの記録と自分の記憶で突き合わせていきます。
条件と装備
天気は曇りのち晴れ、風はほぼ無風、路面はドライ。水温はちょうどよく、海は濁っていました。条件としては文句のつけようがない日です。
バイクはTTバイクのBayamo。ウェットスーツはロングジョン(袖なし)です。伯方島は坂の多い島だと聞いてはいましたが、初めての場所で、TTバイクで登れるのかという不安を抱えたままスタートしました。

前夜と当日朝 — 数字は良くなかった
前夜の睡眠は6.1時間で、睡眠スコアは45点。中途覚醒が2回、睡眠中のストレスは48と高く、HRVは23(その週の平均は33)、安静時心拍は57(普段は51〜54)でした。朝のトレーニングレディネスは48で、コメントは「身体の声を聞いて」。レース前夜らしい数字です。
ただ、2日前の夜は87点で7.6時間眠れていました。前夜の数字が悪くても、その前までの睡眠で走れる。睡眠スコアの記事で書いたことが、また一つ裏づけられた形です。
スイム 31:58 — 自信がないので、抑えた
スイムには自信がありません。なので、最初からかなり抑えて入りました。バトルはありましたが、ぶつかったら譲る。それだけを決めて泳いでいました。
500mごとのラップは10:26、9:56、10:51。ほぼ一定です。ウォッチの平均心拍は129と出ていますが、これは手首の光学式の数字なので、実際より低く出ている可能性があります(手首の心拍計が追い込みの局面で低く出る話は、胸ベルトとの比較記事に書きました)。「抑えて泳いだ」という体感と、ほぼ一定のラップは一致しているので、ここは狙いどおりです。

T1 4:52 — ウェットスーツで手間取った
海から上がって、ウェットスーツが脱げない。濁った海だったので少し水を浴びてもいました。あとで計算すると、トランジションは2回合わせて8分15秒。このうちT1が4分52秒です。
この時点では「まあ、こんなものか」と思っていました。この4分52秒が、最後に効いてきます。
バイク 1:16:04 — 1周目で踏みすぎて、3周目で思い出した
12.3kmの周回を3周。周回タイムは26:04、25:13、24:43と、周を重ねるごとに速くなりました。狙ってネガティブスプリットにしたわけではなく、久しぶりの実走で、しかも坂ばかり。うまく走れなくて、3周目になってようやく感覚が戻ってきた、というのが正直なところです。
トンネル手前の坂
一番きついのは、宝股山トンネルの手前の坂です。初めての場所で、あんなにきつい坂があるとは思っていませんでした。
1周目はここであまりにも踏みすぎて、心拍が上がり切ってしまいました。ウォッチの記録だと、急坂区間(約540m・獲得45m)は1周目が3:14で平均心拍176、2周目が2:54で171、3周目が2:57で174。一番頑張った1周目が、一番遅くて、一番心拍が高い。踏めば速くなる坂ではありませんでした。
3周目は坂の手前でしっかりセーブして入ったので、トンネルの登りでまだ脚が残っていました。周回タイムが1周目より1分21秒速いのは、この差です。
踏むより、回す
TTバイクで登れるかという不安は、登り方を変えたら消えました。踏むのではなく回す。大きく回す。大股で回すイメージでペダルを回したら、心拍が楽になって、脚の負担も減りました。Bayamoでも登れる、というより、登り方の問題でした。

最初の15kmにパワーの記録がない
小さな事故がひとつ。レース前半、15kmほどパワーが記録されていません。サイコンとペダル型パワーメーターの接続不良だと思っていますが、心当たりもあります。スタート前の混雑で、他の人の機器が私のパワーメーターとつながっていたのではないか、ということです(逆に、私のサイコンが他人のセンサーを拾っていた可能性もあります)。原因は特定できていません。記録が残っている後半は、5kmごとの平均で145〜186Wでした。
対策ははっきりしています。スタート前にサイコンの画面でパワーの数字が出ているかを確認する。ペアリングはセンサーIDで自分のペダルを指定しておく。それだけのことですが、レース前の慌ただしさの中では抜けます。チェックリストに1行足しました。
ラン 1:04:42 — 練習のペースしか出ない
ランコースは激坂でした。ただ、坂の印象は普段練習している坂と似ていて、そこは少しほっとしました。
1kmごとのラップは5:39、6:49、5:52、6:29、6:53、6:15、6:16、7:11、6:40、6:04。登りで落ちて、下りで戻す、を繰り返しています。平均は6:24/km。キロ6分を切りたかったのですが、切れませんでした。理由は単純で、ランの練習が足りていません。Stravaに残っている範囲では、大会前の8週間に走ったのは2回、合計7.6kmでした。9月は膝の靭帯を痛めて安静にしていた期間もあり、走る練習がそのまま抜けていました。
走りながら分かったのは、10kmをレースで走る速度は、練習で走っている速度と同じだということです。レースだからといって、それより速くは走れません。当たり前のことを、脚で確かめた形です。
59秒は、どこにあったか
振り返ると、59秒はどこか1か所で足りていました。候補は3つあります。
- T1: ウェットスーツがすんなり脱げて3:30で出られていれば、−1:22
- バイク1周目: 3周目と同じ走りができていれば、−1:21(実測の差)
- ラン: 1kmあたり6秒、6:18/kmで走れていれば、−1:00

ランの6秒は練習量の問題なので、すぐには埋まりません。バイクの1分21秒は、初めてのコースでの手探りだったので、次は最初から3周目の走りができます。そして一番確実なのはT1です。ウェットスーツを脱ぐ練習をするだけで、サブ3に届いていた。これが今回の一番の学びかもしれません。
次に直すこと
- ウェットスーツを脱ぐ練習を、レース前に家でやる。濡れた状態で、時間を計って
- 坂は手前でセーブして入る。踏まずに、大きく回す
- スタート前にサイコンのパワー表示を確認する。ペアリングはセンサーIDで
- ランは練習のペースがそのまま出る。レースで速くなることを期待しないで、走る練習を積む
条件に恵まれた日に、59秒足りなかった。悔しさより先に、何を直せばいいかがはっきりした安心の方が大きい。そんなレースでした。
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