マラソンを完走したあと、「次は何に挑戦するか」で迷う人は多いです。
僕は2015年の大阪マラソンでフルマラソンを走り、同じ年にアクアスロンに出て、そこからトライアスロン、ヒルクライム、ロードレース、しまなみ海道、OWSと、10年かけて持久系スポーツを一通り経験してきました。最後は2026年6月、オーストラリア・ケアンズの226kmレースを16時間9分で完走しています。
この記事では、その全種目を「費用」「練習時間」「向き不向き」で比較します。カタログスペックではなく、全部自分の財布と身体で払った実数ベースです。
結論:「目的」で選べば失敗しない
先に結論です。迷ったら、次の基準で選んでください。
- 達成感が欲しい → トライアスロン(まずはスプリントから)
- 旅として楽しみたい → しまなみ海道サイクリング
- 費用を抑えたい → アクアスロン
- 数値で成長を見たい → ヒルクライム
- 非日常を味わいたい → OWS(オープンウォータースイミング)
なぜそう言えるのか。各種目の実データを見ていきます。
持久系スポーツ7種目 一覧比較表
| 種目 | 初期費用(僕の実額) | 大会参加費 | 週の練習時間 | 主な負担 | 僕の実績 |
|---|---|---|---|---|---|
| マラソン | 約4.5万円(参加費・グッズ・補給込み) | 1〜2万円 | 3〜6h | 脚・膝 | 2015大阪マラソン 6時間07分18秒 |
| アクアスロン | +約1.5万円(水着・ゴーグル) | 5千〜1万円 | 4〜6h | 全身(軽め) | 2015大阪せんなん 56分10秒 |
| トライアスロン(短距離) | +約20〜30万円(バイク・ウェットスーツ) | 2〜4万円 | 6〜8h | 全身 | スプリント〜OD複数完走 |
| トライアスロン(226km) | 総額100万円級(遠征込み) | 10万円超+遠征費 | 8〜12h | 全身・生活全部 | ケアンズ 16時間9分17秒 |
| ヒルクライム | バイクがあれば+数千円 | 1〜1.5万円 | 4〜8h | 心肺・脚 | 富士ヒル2026 1時間56分13秒(サブ2) |
| ロードレース | バイクがあれば+数千円 | 1〜2万円 | 4〜8h | 心肺・技術 | シマノ鈴鹿ロード完走 |
| しまなみ海道 | レンタルなら+1万円前後 | 不要(自走) | 2〜5h | 軽い | 2024年10月 仲間と走破 |
| OWS | +約3〜5万円(ウェットスーツ) | 5千〜1万円 | 3〜6h | 心肺・メンタル | 琵琶湖で練習・大会経験 |
※費用は僕が実際に使った金額ベース。詳細はトライアスロンを始めるのに実際いくらかかった? — 2026年版リアル費用公開にまとめています。
30秒診断 — あなたに合う種目
質問に答えていくだけで、次にやるべき種目が決まります。
Q1. 25m以上泳げますか?
- 泳げない → Q2へ
- 泳げる → Q3へ
Q2. 自転車(ロードバイク)を持っていますか? 買う気はありますか?
- 持ってる/買う → ヒルクライム か しまなみ海道 から始めましょう。登りで数値と戦うならヒルクライム、旅として楽しむならしまなみです。
- 買わない → マラソンの距離やタイムを深掘りするか、水泳を習うところから。実は大人のスイム教室から複合競技に進む人は多いです。
Q3. 自転車を持っていますか? 買う気はありますか?
- 持ってる/買う → **トライアスロン(スプリント)**に挑戦できます。マラソン完走者なら、ランの脚は既にあります。
- 買わない → アクアスロンが最適です。水着とゴーグルを足すだけで複合競技デビューできます。
Q4.(Q3で「持ってる」の人向け)ゆくゆくは大きな目標が欲しいですか?
- はい → スプリント → オリンピックディスタンス → ミドル → **226km(フルディスタンス)**という階段があります。僕は10年かかりましたが、3年で駆け上がる人もいます。
- 今は目の前を楽しみたい → それが正解です。どの種目も、始めた日から楽しめます。
各種目の実体験レビュー
マラソン — すべての入口
2015年の大阪マラソンが僕の初フルでした。タイムは6時間07分18秒。速くありません。それでも、道具が少なく、エントリーすれば誰でも立てるスタートラインでした。ここで得た「長く動き続ける身体」が、後の全種目の土台になっています。
6時間かかった人間でも、10年後に226kmを完走できます。マラソンのタイムは、次の種目への適性とほとんど関係ありません。
マラソンを完走したあなたは、実はもう持久系スポーツの共通基盤を持っています。あとは種目を足すだけです。
アクアスロン — バイクなしで始める複合競技
マラソンと同じ2015年、大阪せんなんのアクアスロンに出ました。56分10秒。人生初の複合競技で、泳いだ直後に走ると脚が別人のものになる感覚に衝撃を受けました。
初期投資は水着とゴーグルで1.5万円程度。マラソン完走者が複合競技を最短・最安で体験できる種目です。
→ 詳しくはアクアスロンとは? 自転車なしで始める持久系レース入門
トライアスロン — 究極の複合チャレンジ
スプリントから始めて、最終的に2026年6月、ケアンズで226km(スイム3.8km・バイク180km・ラン42.2km)を16時間9分17秒で完走しました。
正直に言うと、費用も練習時間も生活への影響も、この表の中で圧倒的に最大です。それでも、フィニッシュゲートをくぐった瞬間の感情は、他のどの種目でも得られませんでした。
→ 入門は2026年トライアスロン初心者おすすめ大会10選 → 費用の現実はトライアスロンを始めるのに実際いくらかかった? → 会社員の時間確保は会社員が週10時間でトライアスロンに挑む現実的なスケジュール
ヒルクライム — 数値と戦う競技
2026年6月、富士ヒルクライムを1時間56分13秒で走りました(サブ2達成)。
登りは嘘をつきません。体重とパワーの比率(W/kg)がそのままタイムに出ます。だからこそ、練習の成果が数値で見える。データ好き、成長実感が欲しい人に一番向いています。
→ 富士ヒルクライム2026 当日の持ち物と1日の流れ — 初参加者向け完全チェックリスト → 富士ヒルクライム2026 結果報告|1時間56分・サブ2と、ペース配分の反省
ロードレース — 集団走行の興奮
シマノ鈴鹿ロードで、F1が走るサーキットを自転車で走りました。集団の中で走る緊張感と、下りで時速60kmを超える爽快感は、一人で走るマラソンとは別のスポーツです。
→ 鈴鹿サーキットを自転車で走る贅沢 — シマノ鈴鹿ロード参戦記
しまなみ海道サイクリング — 旅×スポーツ
2024年10月、仲間と走破しました。橋の上から見る瀬戸内海、途中の島グルメ、ゴール後の温泉。「競技」ではなく「旅」です。タイムを競わない持久系スポーツがあることを、この道が教えてくれます。
レンタサイクルなら初期投資1万円前後で走れるので、家族や仲間を誘いやすいのも利点です。
→ しまなみ海道をロードバイクで走ってきた — 初心者が知っておくべき全記録
OWS — 海を泳ぐ非日常
プールで泳げても、海は別物です。僕は最初、海に入った瞬間に息ができなくなりました。足がつかない、底が見えない、波がある。その恐怖に慣れていく過程が、そのままメンタルの強化になります。
トライアスロンを見据えるなら避けて通れない種目でもあります。
→ 琵琶湖でオープンウォータースイミングに挑戦する — OWS入門ガイド
僕の辿ったルート — 参考として
2015年:大阪マラソン完走(6:07:18)、大阪せんなんアクアスロン(56:10) その後:トライアスロン(スプリント→OD)、シマノ鈴鹿、しまなみ海道、琵琶湖OWS 2026年:富士ヒル サブ2(1:56:13)、ケアンズ226km完走(16:09:17)
10年かかりました。でも、どの種目も「マラソンの次の一歩」として始めたものです。最初の一歩は、水着とランシューズだけでした。
次の一歩へ
どの種目を選んでも、最初のレースで一番怖いのは「準備漏れ」です。僕が226kmの完走までに踏んだ地雷と、レース前に確認すべき項目を無料のチェックリストにまとめています。


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