シクロクロスの初戦、桂川CXは雨でした。私はトライアスロンの持ち物をベースに、ポカリスエットのペットボトルと、濡れ物用のジップロックを足して行きました。困ったのは、スタート前に脱いだものや貴重品の置き場所。レース中に落とすのが怖くて、結局その場にいた人に預けました。
そこで分かったのは、シクロクロスは「レース中に持たないもの」の置き場を先に決めておく競技だということ。トライアスロンのトランジションエリアに当たるものがないので、脱いだ防寒着、スマホ、鍵の行き先を、会場に着く前に決めておく必要があります。
シクロクロスは40分で終わるレースですが、会場にいる時間は4〜5時間あります。持ち物は「レース中」より「レース前後」で決まる。この記事では、受付・試走・レース・レース後の4つの場面に分けて、持ち物を整理します。
当日の流れと、どこで何が要るか
貴重品と脱いだものの置き場を決めておく
スタートラインで防寒着を脱いだあと、それをどこに置くか。スマホと車の鍵をどうするか。トライアスロンならトランジションに置けますが、シクロクロスにはその場所がありません。選択肢は3つです。
- 同行者に預ける。一番確実。家族や仲間がいれば、スタート5分前に渡す。
- 車に置いてくる。招集前に防寒着を脱いで車に戻す。待機中は寒いが、紛失の心配がない。鍵はウェアの背中ポケットにジップロックで。
- スタート地点の柵の外に置く。多くの人がやっている。ジップロックに入れて、目印になる袋で。盗難より雨で濡れるほうが現実的なリスク。
桂川では、私はその場にいた人に預けました。知らない人に頼むのは気が引けますが、シクロクロスの会場はこの点おおらかで、頼めば預かってくれる。ただ、次からは車に置いてくるか、ジップロックで柵の外にする予定です。
ロード・トライアスロン経験者が忘れるもの
経験者ほど「いつもの持ち物」で来てしまうので、そこから抜けるものを先に挙げます。
| 忘れるもの | なぜ要るか | 代わりになるもの |
|---|---|---|
| 水5L、ブラシ | 泥のついたバイクを車に積めない。乾くと落ちない | 会場に洗車場があることもあるが、並ぶ。持参が確実 |
| ゴミ袋(大)とジップロック | 泥のウェアと靴を車内に置けない。スマホと鍵は雨に濡らせない | 45Lのゴミ袋とジップロック(中)を各2枚。ジップロックは雨の日の桂川で役に立った |
| 待機用の防寒着 | 招集から10〜15分、冬の河川敷で立ち続ける | ダウン、防寒パンツ、ミトン。詳細は寒い日の取説 |
| サンダル | 泥の靴を脱いだ後に履くもの | クロックス系。靴下のまま車に乗らなくて済む |
| 安全ピン | ゼッケンはピン留め。受付でもらえないこともある | 8本。ウェアの前後に4本ずつ |
| デジタル空気圧ゲージ | 0.1bar単位で決める。ポンプのゲージでは粗い | 詳細はタイヤの記事 |
| 着替えの下着 | レース後に汗と泥で全部濡れる | 上下とも。インナーも |
逆に、要らないもの
- 補給食とボトル。40分のレースでは要りません。スタート30分前にジェル1本で十分。レース中は飲む余裕がないので、ボトルケージも空でいい。私はポカリスエットのペットボトルを持って行って、スタート前と、レース後に飲みました。
- DHバーまわりの工具。Booneにはそもそも付いていないので、TTバイク用の工具箱は置いていく。
- 輪行袋。車で行くなら不要。泥のバイクを輪行袋に入れると袋が終わる。
- ウェットスーツ関連。トライアスロンの癖で持って行きそうになるが、当然不要。
完全版チェックリスト
袋A:受付
- ライセンスまたは登録証(AJOCC系列ならAJOCC登録、JCFレースならJCF登録証)
- エントリー確認メールの控え(スマホの画面でも可)
- 安全ピン×8
- 現金(駐車場、出店)
- 筆記具
袋B:試走・整備
- フロアポンプ
- デジタル空気圧ゲージ
- 六角レンチ一式、トルクスがあればそれも
- チェーンルブ(ワックス運用なら予備ワックス)、ウエス
- 予備チューブ×2、タイヤレバー、携帯ポンプ
- 試走用の防寒着(ウインドブレーカー、レッグウォーマー)
- 固定ローラー(持ち込める会場なら)
- メモ用(空気圧と路面を記録)
袋C:レース
- レースウェア一式(気温別は寒い日の取説)
- グローブ(気温に応じて指切りか防風)
- アイウェア(クリアレンズ。泥はね対策)
- シューズ(泥でも走れるソールのもの。ロード用SPD-SLは不可)
- ヘルメット
- 待機用の防寒着(ダウン、防寒パンツ、ミトン、ニット帽)
- サイコン、心拍計、充電済みか確認
- ペットボトル1本(スタート前とレース後に飲む用。ボトルケージには付けない)
- ジップロック(中)×2(スマホ・鍵用、雨の日は必須)
- ジェル1本(スタート30分前)
- 使い捨てカイロ(寒い日のみ)
袋D:レース後
- 水5L(2Lペットボトル×2〜3、または折りたたみタンク)
- ブラシ(洗車用。100均のもので十分)
- ゴミ袋(大)×2(ウェア用、靴用)
- タオル×2(体用、バイク用)
- 着替え一式(下着、靴下、インナー、上下)
- サンダル
- 温かい飲み物(魔法瓶)
- 軽食(レース後は空腹になる。おにぎりなど)
- ウェットティッシュ
前日の夜にやること
- 袋Dを車に積む。これだけで当日朝の忘れ物が半分減る。
- 袋Cのウェアを、天気予報の気温で決めて揃える。迷ったら両方入れる。
- サイコンと心拍計を充電。
- タイヤを基準の空気圧にしておく(会場で微調整)。
- ゼッケンがあれば前日にウェアへ付けておく。
シクロクロス取説シリーズ
おわりに
桂川で一番困ったのは、レース中ではなく、スタート前の「これどこに置こう」でした。レース自体は40分ですが、持ち物の段取りはその前後の数時間に効いてきます。置き場を決めて、袋を4つに分けて、袋Dを前日に積む。これだけで当日の余裕が変わります。
レース中のことは乗降・コーナー・担ぎの取説とスタートの記事に、天候の対策は雨の日・寒い日の取説にまとめています。


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